クワガタムシ科(Lucanidae)についての調査記録など

目的はverificationismに基づく原典検証・情報整理・批評説明。なお非営利・完全匿名を前提としています。

【余談】Alienopteraアレコレへの感想

 アリエノプテラ類について私は専門外なのだが、白亜紀から始新世で見つかっている目階級?レベルの絶滅系統と聞いては調べてみたくなり成虫個体を入手しけり(結構な不完品なので安物、状態が良い琥珀ならば成虫は流石にキツい相場になる)。非常に希少な標本でありながらポスト投函された小包みで入手後、研磨は充分かのように思えたが、やはり表面のくすみが気になったので自身で再研磨を行った。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。

 産地は現在情勢不安定なミャンマー・カチン州タナイである。

 観ればなるほど。触角や口器などが欠失し、尾角が不鮮明なので分類に使用するのは困難そうだが、特徴的な前翅や後翅の構造はよく見え、透明度はなかなかに高く評価できる。成虫自体が非常に希少であるので、これならば高次分類での形態的な参考にはなる(※全身画像は現状秘密)。しかし、この琥珀を入手したおかげで4年ぶりに一般向け昆虫図鑑を開いたのはなんとも侘しい。

 頭部先端は破損しているが、鈍い金属光沢が残っている程度の保存状態。虫の姿勢や状態は、細かい分解に眼をつむれば、さっき埋没して固まったのかと思えるほど美しい。これが約1億年も昔に固まった琥珀なのかと一見ではとても思えないほどだが、中身は現生しない虫であり、白亜紀セノマニアンの地層から見つかっている琥珀なのである。

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 複眼も残存部位はまあまあ形態を維持しているように見え、偽瞳孔が見える構造は流石に残っていないが、一部では六角形の個眼(1個の長さが約20〜25μm)が密集するハニカム構造が精美に保存されている。個眼中央先端は少し角が付いて見え、多面体構造になっているように見える。

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 約1億年前の白亜紀の虫が、これだけ姿を保っている。しかも現生生物に無い形態をした虫などは、喩えるならば「異世界の生物」じみている。

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 やはり琥珀というのは恐ろしい。自然への敬意・畏怖を改めて思い知る。

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 体型は前脚と前翅をのぞけば、原始的なカマキリにそっくり。網翅目系統特有の口器形態など細部の特徴については、私は詳しく知らないので、分かりやすい概念が示されたら其れに従うか検討したい。体長は破損頭部先端から腹端まで約13mmと既知のアリエノプテラ類では大型で、後翅のステンドグラスのような網目構造が肉眼で見える。

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iPhoneカメラから直接撮影した場合の画質。眼で直視した時と同様に低画質解像度だがハッキリと翅脈が見える)

 翅脈の形態はややしなりやすい形態である(https://www.musashino-u.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00004627.pdf&n=%E6%9C%80%E5%84%AA%E7%A7%80%E8%B3%9E_%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%A4%A7%E9%99%84%E5%B1%9E%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1.pdf)。カマキリやゴキブリは飛翔時に翅をばたつかせるがトンボと同じで原始的昆虫に近く間接飛翔筋が無いので小刻みな羽ばたきが出来ない。アリエノプテラは朧げにはカメムシ目的な形態もしているが、カメムシ目はハチやハエなどと同じように間接飛翔筋があるので小刻みな羽ばたきが出来る。絶滅してしまったアリエノプテラはどうだったのだろうか。間接飛翔筋は胸部内にあるので、琥珀断面を見えるようにせねば調べる事は難しい。それに希少な琥珀を壊したくない。

 顕微鏡で観てみれば、ごく細部まで微細な構造が見える。透明度だけの評価ならば、下手をすると同科ホロタイプ標本の幾つかより断然に良い。

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 前胸背板後縁も特徴的。また肩パッド状の形態は、あまり見られない形態だが、狭い場所で後翅関節部を保護するなど役立っていたのかもしれない。何処かの論文に考察があるのだろうか。甲虫ような鞘翅を獲得するという事は、柔らかい翅のみでは生活していけない生態をしていた可能性は高い。例えばAlienopterix属は腹部先端近くまで鞘翅的な前翅を持ち、Liuo, C.-H.; Beutel, R. G.; Thomson, U. R; Zheng, D.-R.; Li, J.-H.; Zhao, X.-Y.; Zhang, H.-C.; Wang, B. , 2021の論文では「狭い生息域からの移動をせずに生存する上で甲虫的な収斂進化をした」と考えられている。

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 脚の腿節やケイ節は脱色して中身が透けて見える。2本の筋は外骨格由来の内突起(apodeme)であり、節足動物の脚ならば大抵は持っている構造、カニの脚を食べた時に残るあの白いスジと同じ。

※apodemeを「腱」と訳す学者が日本に多々いるが、発生学的にapodemeは骨格由来であり、筋由来の腱とは異なるため誤訳である。腱は英語で"tendon"でありapodemeとは異なる。混同した誤訳をせぬよう注意されたい。

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 付節体毛や爪の細部までもよく見える。

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 全体的な評価としては、まさにトレメンダス。ただし、私の入手した標本についての種分類は不明瞭で、既知種タイプ標本のどれとも形態が一致しなかった。既知分類を理解するのは難しい。色々な属が記載されて、各々の形態は異なる様子。しかし、専門外からでも言いたいのは、やはり「どうやって別種と分かったの?なぜ其の程度の形態差で別属にしたの?」という疑問。

 「交尾器形態が違うんだ」みたいな表現の記載文を見ても、「ええっ?樹脂収縮で変形した懸念だってある1個体 VS 1個体の比較で何が解ると言うの?」という乾いた感想しか出ない(紛らしい欠損を生物特徴と勘違いしてもいけない)。翅脈の違いも見分けたみたいな話なんかも「トランスポゾン」の呪文一言で効果が撃ち消せる。ちなみに化石種で「交尾器は現生種と同じでしたが新種記載しました」という、表現の意味不明さを譬えるならまるで「燃えていない家を消火活動で水浸しにしました」みたいな方向性の論文紹介もあって頭が痛かった。交尾器形態に差異が全く無いのなら同種生物分類群なんじゃないんですかね。もしかして推測を種学名として定義したのだろうか、ならば私はよく言う言葉があるのだが、「推測を断定にすり替えるな」。

 一応、既知種をリストすると以下のようになる。

Alienopterus brachyelytrus Bai, Beutel, Klass, Wipfler et Zhang, 2016. (Burmese amber. Mining locality is at Noije Bum, near Tanai Village).

Aethiocarenus burmanicus Poiner & Brown, 2017. (Burmese amber from the Hukawng Valley of Myanmar).

Alienopterella stigmatica Kočárek, 2018. (Burmese amber).

Alienopterix ocularis Mlynský, Vršanský et Wang, 2018. (Burmese amber).

Caputoraptor elegans Bai et al., 2018. (Burmese amber).

Caputoraptor vidit Šmídová, Vršanský et Wang, 2018. (Burmese amber).

Meilia jinghanae Vršanský et Wang, 2018.(Burmese amber).

Teyia branislav Vršanský et Wang, 2018. (Burmese amber).

Teyia huangi Vršanský, Mlynský et Wang, 2018. (Burmese amber).

Vcelesvab cratocretokrat Vršanský, Barna et Bigalk, 2018. (Burmese amber).

Formicamendax vrsanskyi Hinkelman 2019. (Burmese amber).

Vzrkadlenie miso Vršanskýan de Kamp & Vršanský, 2020. (Burmese amber).

Apiblatta muratai Barna et Bigalk, 2018. (Crato, Brazil; Aptian Cretaceous).

Vcelesvab cratocretokrat Vršanský, Barna, et Bigalk. 2018.(Crato, Brazil; Aptian Cretaceous).

Chimaeroblattina brevipes Barna, 2018. (Green River, Colorado; Eocene).

Grant viridifluvius Aristov, 2018. (Green River, Colorado; Eocene).

 種名でググれば適当な記載論文やホロタイプ図などに引っかかる。

 其々の種が独立系統群であったなどとは記載論文を読んでもタイプ標本の図を見ても判然としない。特に印象的だったのは、交尾器が腹部を含み完全欠損したホロタイプでの記載で、そういうのはいかがなものかと著者らのリテラシーを懸念する。いまだに成虫の姿が分からない幼虫をホロタイプに記載された分類群も、これからも成虫の姿がわからないままで論文が発表されても誰も納得出来ない予感がする。雌雄差とか種内変異では無いという理由は、根拠に乏しい外形だけでは保証されない。

 とりあえず入手した琥珀の虫は、偶然まあまあ似ていて一番古い記載のAlienopterus属との同定にしておくのが無難そう。種については、既知種の変異内かもしれないし未記載別種かもしれないが、そこまで具体的な事が分かりそうにはない。

 Alienopteraについては、目階級のレベルで分類に諸説あるみたいだが、形態的にカマキリともゴキブリともシロアリとも違った独特の形態に派生していると考える。ゴキブリだと言う人もいるが体型や後翅ならケンランカマキリにもよく似ている。大抵の場合、高次分類は曖昧な感覚で決められる事が多く、近年だと現生のカカトアルキをガロアムシと同じ目にまとめられる説すらある。よくよく考えてみれば其々の目が出現した昔は、其々が別種レベルの差異しか無かったのではないだろうか。さらに起源を遡れば同種内変異だった事は生物学上当然である。アリエノプテラがどの時代に出現したか、現在は資料に乏しく不明と考えられるが、ベースとなる形態が特化しているのに加えて、白亜紀〜始新世では形態変化の方向性もカマキリやゴキブリ、シロアリなどとは異なり独特に特化している。とはいえ、目レベルの系統として座する意味はなんぞや妥当性が不明瞭という問題もある。

 なおAlienopterix属などはゴキブリ的な形態に近く、また前翅が鞘翅状で重ならず中央で会合気味になり、アリエノプテラに分類されない説もある。前翅が重ならないようなゴキブリも現生にいるみたいなので、特異的ではあるがこの形態だけでは難しい(実は私はゴキブリにはあんまり耐性が無くて苦手意識が強く、現生種をひたすら調べるのは精神的にかなり苦痛だった。まぁこういう時は常時図鑑より多様な種がupされているebayは流し見出来るので役立つ)。

 以上の事や諸説を鑑みて、一応は網翅目に入れ込み、アリエノプテラ亜目としての分類が良いのでは無いかと私は考えるが、網翅目の専門家、その上位分類の専門家はどう考えられるだろうか。以降、詳細且つ分かりやすい説明は、その道の専門家達に委ねたいが。。

 一応、高次分類は以下の学名があり、UmenocoleoideaやAlienopteridaeの系統がどこに入るかという話の様子。

Alienoptera Bai, Beutel, Klass, Wipfler et Zhang, 2016

Umenocoleoidea Chen & Tan, 1973

Alienopteridae Bai, Beutel, Klass, Wipfler et Zhang, 2016

 ちなみに以下で列挙した参考論文は、学名の引用・斜め読み・タイプ図を見た程度の参考であり、私は専門外であるので内容を熟読していないと付記しておく。

 しかし、このように進化した系統が何故絶滅してしまったのか。その考察は難しい。

【References】

S. Chen and C. C. Tan. 1973. A new family of Coleoptera from the Lower Cretaceous of Kansu. Acta Entomologica Sinica 16:169-179

Bai, Ming; Beutel, Rolf Georg; Klass, Klaus-Dieter; Zhang, Weiwei; Yang, Xingke; Wipfler, Benjamin (2016). "†Alienoptera — A new insect order in the roach–mantodean twilight zone". Gondwana Research. 39: 317–326.

Peter Vršanský; Günter Bechly; Qingqing Zhang; Edmund A. Jarzembowski; Tomáš Mlynský; Lucia Šmídová; Peter Barna; Matúš Kúdela; Danil Aristov; Sonia Bigalk; Lars Krogmann; Liqin Li; Qi Zhang; Haichun Zhang; Sieghard Ellenberger; Patrick Müller; Carsten Gröhn; Fangyuan Xia; Kyoichiro Ueda; Peter Vďačný; Daniel Valaška; Lucia Vršanská; Bo Wang (2018). "Batesian insect-insect mimicry-related explosive radiation of ancient alienopterid cockroaches". Biologia. 73 (10): 987–1006.

Liuo, C.-H.; Beutel, R. G.; Thomson, U. R; Zheng, D.-R.; Li, J.-H.; Zhao, X.-Y.; Zhang, H.-C.; Wang, B. (2021). "Beetle or roach: systematic position of the enigmatic Umenocoleidae based on new material from Zhonggou Formation in Jiuquan, Northwest China, and a morphocladistic analysis". Palaeoworld. in press.

Kočárek, Petr (2018). "Alienopterella stigmatica gen. et sp. nov.: the second known species and specimen of Alienoptera extends knowledge about this Cretaceous order (Insecta: Polyneoptera)". Journal of Systematic Palaeontology. 17 (6): 1–10.

Bai, Ming; Beutel, Rolf Georg; Klass, Klaus-Dieter; Zhang, Weiwei; Yang, Xingke; Wipfler, Benjamin (2016). "†Alienoptera — A new insect order in the roach–mantodean twilight zone". Gondwana Research. 39: 317–326.

Ming Bai; Rolf Georg Beutel; Weiwei Zhang; Shuo Wang; Marie Hörnig; Carsten Gröhn; Evgeny Yan; Xingke Yang; Benjamin Wipfler (2018). "A new Cretaceous insect with a unique cephalo-thoracic scissor device". Current Biology. 28 (3): 438–443.e1.

Jan Hinkelman (2019). "Earliest behavioral mimicry and possible food begging in a Mesozoic alienopterid pollinator". Biologia. 75: 83–92.

Hemen Sendi; Jan Hinkelman; Lucia Vršanská; Tatiana Kúdelová; Matúš Kúdela; Marcus Zuber; Thomas van de Kamp; Peter Vršanský (2020). "Roach nectarivory, gymnosperm and earliest flower pollination evidence from Cretaceous ambers". Biologia. Online edition (10): 1613–1630.

Wipfler, Benjamin; Kočárek, Petr; Richter, Adrian; Boudinot, Brendon; Bai, Ming; Beutel, Rolf Georg (2019-10-31). "Structural features and life habits of †Alienoptera (Polyneoptera, Dictyoptera, Insecta)". Palaeoentomology. 2 (5): 465–473.

Cihang Luo; Chunpeng Xu; Edmund A. Jarzembowski (2020). "Enervipraeala nigra gen. et sp. nov., a umenocoleid dictyopteran (Insecta) from mid-Cretaceous Kachin amber". Cretaceous Research. 119: Article 104702.

【追記】

 最近は検証に年数がかかる「論文」での発表は、やはり汎用性が薄い気分がする。というか専門外の人にも理解出来るように、現生種に詳しくなってから論文にしてくれないだろうか(汗)。現生種の記載論文の多くが幾ら「既知種との正確な差異や、交尾器形態の特徴・変異など」の情報不足に加え「部分的な遺伝子考察や交尾器内袋」など蛇足ばかりで書かれていたとしても、アレらは検索妨害やテロリズム的なものであるので、そういう体裁を真似る必要性は全く無く、虫を、自然を詳しく見るべきである。また、たしかに論文発表はあった方が良いだろうが、論文がなければ認められないという概念は、事務的な事に限定される。事実まで論文の有無前提で認知選択をしている人は予断が過ぎるのではないだろうか、そういう考えが主流になれば多くの人々の生活に支障を来す。最近流行りの、論文が著者、あるいはテーマによりで注目度に偏りが出ている時点で、正常な客観的評価を集めているようには見えない。なぜ内容精度での勝負・競争が無いのか。やはり「行き過ぎた機能主義が齎す不安定さ」の一つの原因になるだけと考えられる。論文を書くならば、的外れな反論を放逐出来るくらい程度には、一発で結果を仕留めなくてはならない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E8%83%BD%E4%B8%BB%E7%BE%A9_(%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%AD%A6)

 職業研究者が困るほどにネタが無いとは思えない。昆虫界はネタが膨大にあると考えられる。やっぱり学閥での無能な著者のお抱え、出版社や代理店の維持とかの金銭目的でわざとやってるのか、そうではないという予想をしたくともしづらい。私の感覚からすれば、そういう論文を押し込んだりTwitterで信者を集める為に威張り散らしたりする事の方がオーソリティを損う原因と思えるし、業界に根深く修復困難な損壊を与えているように見える。オウム真理教の横暴さを彷彿とさせる。

 2016年ごろ、Twitterを主としたSNSユーザーらは軽薄さの迎合から始まり、それから「其れまでの時代にあった"お硬い考え"」を「でっち上げた正義」を使い糾弾しはじめた。そうして多くの働かずに大金を欲しがる層の烏合の衆を集めた後に、彼らの独善的思想が新しく「お硬い考え」にすげ替わりつつある。"彼ら"がどういう個人であるか特定する必要は無い。彼らの言動は全て不完全且つ害悪なので、其れ等は客観的に反面教師にはなる。2021年現在、彼らの過去言動もシレッと白々しく変わっていて私からの印象は最悪なのだが、彼らは「無思考なフォロワー達」のおかげで厚顔無恥を開き直ってすらいる。彼らはヘゲモニーを独占する目的で徒党を組んでいるため考えが甘い。それらの主張が軽薄なので公益性がやっぱり薄く、彼らの金儲けの為にあるので、私にとっては役に立たない不要物なのである。彼らは「自然界での再現性」を意図して追究・説明しない。彼らは一般大衆に「外面的なルッキズムの魅力」だけ猿回し的に知らしめ、実力に見合わない利益を欲する。其れ等一連の行動が問題を増やしたあとで金儲けの道具にすると予測すれば全てが繋がる(マッチポンプというヤツである)が、虫の多様性やらなんやらは既に溢れに溢れた情報、それとebayでも見ておけば大体満足できるので、なんで何度もSNSで自慢げに公開する必要があるのかと不可思議である。色々と綺麗事を言いつつも、なんだか様々な未練があるのか解決策を提示しない。そんな、いとも簡単に瓦解する価値観を背負って勝負しようなどとは、やはり彼らは見通しの甘いだけの無能なのではないだろうか。

 あと、私は結構厳選して琥珀を集めているつもりだが、中国経由で琥珀を入手すると偽物らしさがなくても「中国からか。どうせ偽物なんやろ」と疑われやすい難儀さがある(中国市場がミャンマー琥珀にどう関わってきたかは別記事にて)。実際問題中国が貧かった頃は贋作琥珀がよく出回っていたので、其のオオカミ少年的効果は根深い。コロナ騒動での立ち回りでもそうだが「そういう国」なのだ。そういう国の立ち振る舞いを見て、君らはどう考えるのか。