クワガタムシ科甲虫
以下は私が堅忍不抜の意気込みで入手した12個体目のクワガタムシ科入り琥珀の触角(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。 (マグソクワガタ属に似た体長3.5mm程度のクワガタムシ。本体は少し異…
Anisoodontus qizhihaoi Long Wu, Hao Tang, Lingfei Peng, Huafeng Zhang, Haoran Tong, 2022 Type data: mid-Cretaceous Burmese amber. 産地はミャンマー・カチン州のフーコンバレー。約1億年前の"中生代白亜紀中期"(セノマニアン前期)の地層から出土し…
以下は私が破釜沈船の覚悟で入手に成功した11個体目のクワガタムシ科入り琥珀の左右触角※背面(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。 (見かけはGenus Paralissotes Holloway, 1996:ヒメコツ…
以下は私が不惜身命の覚悟で入手に成功した10個体目のクワガタムシ科入り琥珀の左右触角※右は背面・左は腹面(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。 (型として細部はマダガスカルのGenus Gane…
以下は私が曇華一現から入手に成功した9個体目のクワガタムシ科入り琥珀の触角(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。 (マグソクワガタ属に似た体長3.5mm程度のクワガタムシ、本体は異物が付…
以下は私が天佑神助に恵まれ入手に成功した8個体目のクワガタムシ科入り琥珀の左右触角背面(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。 (オニクワガタ属:Prismognathus Motschulsky, 1860などに…
以下は私にとって盲亀浮木の邂逅だった7個体目のクワガタムシ科入り琥珀の左右触角※腹面(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。 (マグソクワガタ属に似た体長3.5mm程度のクワガタムシ、本体は…
以下は私が剛毅果断の気概を賭けて入手に成功した6個体目のクワガタムシ科入り琥珀の右触角画像※1枚目:背面・2枚目:腹面(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。 (体長約12mmのクワガタ。本…
写真の標本はバルト琥珀で私個人所蔵のクワガタムシ科入り琥珀としては難行苦行の末の5個体目。特異的な触角の形態から不明種としてのSucciniplatycerus sp. またはS. berendti (Zang, 1905)のどちらか。生物種の特定までは不可能。属和名を付けられた事は無…
以下は私が大惑不解を乗り越え入手に成功した4つ目のクワガタムシ科入り琥珀の触角等画像(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。 (マダラクワガタ属に似た体長3.5mm程度のクワガタムシ、本体…
以下は私にとって苦尽甘来の邂逅となった3つ目のクワガタムシ科入り琥珀の触角画像(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。 (マグソクワガタ属に似た体長3.5mm程度のクワガタムシ、本体はやや多…
以下は私が懊悩煩悶を経て入手に成功した2つ目のクワガタムシ科入り琥珀の右触角の腹面・背面画像(全身は現状秘密)。※琥珀の真偽判定は、簡単に可能な方法(食塩水テスト、UVテストなど)では確認済。また記事にした動機・目的は前回と同様である。 (ニセ…
ミャンマー琥珀からは既に以下の2既知学名があるため、後続の新種記載は控えられている。 †Protonicagus tani Cai, Yin, Liu et Huang, 2017 †Electraesalopsis beuteli Bai, Zhang & Qiu, 2017 では、他で見つかっているミャンマー琥珀から見る白亜紀後期セ…
謹賀新年、干支は寅。虎の模様は森林や草原に隠れたときに擬態し、多色の識別を苦手とする草食動物に見つかりにくくハンティングに有利と云われていますね。スズメバチや其れに擬態する虫などの警告色も似ていますが其れと役割は異なります。 ブログを始めて…
コナン・ドイルの空想科学小説「失われた世界」にも出てきたと有名な「ギアナ高地」のクワガタムシ。テレビ全盛期の時代も何度か映った事もある。そんなのを知った時には是非見たい、是非採集したいとなった人はクワガタファンなら沢山いた。私も例に漏れな…
タイトルに対する解答は単純明快で、不正研究になるからです、で終わる。とはいえどう不正かという話。※手技や思考的に不器用だから再現性を確認出来ない人の意見は反映されないから此の問題に当たらない。当ブログを読んでいればもう分かったからという人も…
虫を見ていく上で様々な分類群を見る機会がある。初心者でもゆくゆくは希少性という概念を知る事になる。だがこの「希少性」という言葉の裏には色々な要素が絡み合っていて結局は「客観的な希少性」であり、「実際的な希少性」では無い事の方が多い。絶滅種…
別に新種記載しなくたって歴史に名が残らなかったって絶滅さえさせなければ生物は地球上の何処かにはいる。だが見つける前に絶滅されたら誰も出会う事が出来なくなる。 分類学活動の最終目標は「自然界での未知種の生存」であるとも考えられる。過激な考え方…
正確な同定方法について観察もせずに納得行かないという人がいる。だが「観てないなら納得行く訳無いでしょう」と返すとそこで会話が終了してしまう。彼らは一般的な社会認識として納得が出来ない。実際に「観るだけ」すらコストを払う事に忌避せざるを得な…
単純な話、パラタイプはホロタイプの原著論文内で「生物種的特徴の再現性」と「他の普遍的標本との識別」を示される為にある。簡単に説明すると、沢山あれば論文内で生物種としての形態的特徴の再現性・安定性を、著者が確認した事をアピール出来る。それだ…
生物種を知るためには標本が必要になる。そして具体的な概念とその定義の按配を知るには網羅的な観察に加え、原著論文の確認が必要になる(原綴りの確認にも必要だが、必要となる理由は過去記事の【追記】にて超長文だが説明したのでリンク:https://ivene.h…
化石種を見ていると、やはり絶滅というのは生物の儚さを知ると同時に悲しい気分になる。生きた姿を見られないからである。例えばたしかに、琥珀の中の虫などはまるで生き生きとしていたところで溺死したという姿勢をしているが、やはり個体として「生きてい…
現生するクワガタを題材に、様々な形態の見方を解説する人は多い。特にツヤクワガタ属(Genus Odontolabis)などは、サイズと顎の形態変異との間に相関振れ幅が広い例が多く、他のポピュラーな種から思い込んだ固定概念を取っ払ってくれる。 必ずしも大歯個…
クワガタムシを始めとする昆虫は、やはり発生変異が種によって振れ幅を違えるという状況が面白い。 しかし、一見して視界に入りやすい「外形」は良いのだが、論文上で別種であるという根拠で示される「交尾器形態」や、参考にされる遺伝子は変異の事をあまり…
昆虫などの生物を調べてみると雌雄型(モザイクを含め)をはじめ、「奇形」や「突然変異」の単語を見聞きすることが少なからずある。外的影響のみによる外傷など身体の状態変化に限った見た目の変貌とは異なり、遺伝子的な影響が主として働き生じる変貌であ…
世間一般的に、いまは雑種生物を知る機会は一般的である。しかし、雑種とはどういう意味なのか。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%91%E7%A8%AE 簡単にいえば、2つの種系統が交配して出来た子孫である。ちなみに国際動物命名規約では雑種と分かる学名は…
Lucanidae科甲虫は世界に1500種程度いると言われている。しかし、ん?と思う事が一つ、たった1500種だけ?という点が気になる。場所によっては狭いエリアに数十〜百数種が混生して生息し、近縁種同士が邂逅するような産地では互いが交わらないように形態差を…
文献やSNSで上がってくるクワガタの標本など、「なんじゃこりゃ」と言いたくなるような姿勢で作られているのを散見する。交尾器や台紙で裏面が全て見えないのもそうなのだが、既知知見の判別で重要参考にされているのに隠れている部位があると考察が出来ない…
琥珀や化石からクワガタのような虫が見つかった場合、大抵が見た事も無い形態だったり、状態も悪いものが殆どです。なので、同定するなら精査を要求されるわけですが、しかしじゃあ世の中にあるクワガタムシ科(Lucanidae)、stag beetleって何?どんな形な…
Syndesus ambericus Woodruff,2009 Type data: Burdigalian/Langhian Amber fossil, Dominican Republic, probably Cordillera Septentrional. http://www.fossilworks.org/cgi-bin/bridge.pl?a=taxonInfo&taxon_no=226308 産地はドミニカ共和国。約1400万年…